いて座ー神話

いて座の神話 〜ケンタウロスのケイロンを襲った悲劇〜

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星いて座の中の人、賢者ケイロン

いて座-ケイロン

いて座は漢字で書くと射手座。弓をかまえるケンタウロス、上半身が人間で下半身が馬の姿を現しているのが星座図を見るとわかります。この弓の名手は、ケンタウロス族の賢者ケイロンであると神話では伝えられています。大神ゼウスと同じ父を持つので、ゼウスとは兄弟ということになります。ケンタウロスという半獣神は、弓矢を持って野山を駆け巡る気性の荒い野蛮な気質で知られていましたが、このケイロンは不死身の身体を持ち、聡明なケンタウロスでした。

ケイロンはある山の洞窟の中に住み、そこで多くの若者たちに自分の持つ知識を生かして教育をしていました。彼の教え子たちには、英雄ヘラクレス、トロイ戦争の勇士アキレウス、神医アスクレピオスなどがいました。たくさんある神話の中でも有名な物語に登場し、活躍するメンバーです。
そんなケイロンの私塾のような場所で事件が起こり、ケイロンは天にあげられることになります。ではその神話をお読みください。

星いて座として空にあげられたケイロンの悲劇

いて座ーアイコン

これはケイロンの教え子であった英雄ヘラクレスが大イノシシを狩りに出かけた時に起こりました。途中で出会ったケンタウロスのフォーロと意気投合したヘラクレスは二人で酒を酌み交わしていました。しかし、その場に酒の匂いにひかれた他のケンタウロスが乱入してきたのです。怒り狂ったヘラクレスは、自身の怪力に物言わせ、ケンタウロス族に反撃しました。逃げ惑うケンタウロスの一人が洞窟に逃げ込んだのを見て、ヘラクレスは洞窟の中に向けて矢を放ちました。

その矢には、死ぬまで猛烈な痛みにもがき苦しむと言われていたヒドラの猛毒が塗ってありました。そして、その矢が放たれた洞窟はヘラクレスの師ケイロンが住む洞窟だったのです。その矢は不幸にもケイロンの膝に当たりました。ケイロンは不死身のケンタウロスです。その毒が身体に回っても、死ぬことができずもがき苦しみました。耐えきれなくなったケイロンは大神ゼウスに懇願し、その不死身を巨神族の英雄プロメテウスに授けることによって苦しみから解き放たれたのです。もちろん彼は永遠の眠りにつきました。
皆に慕われていた賢者ケイロンの不幸な死を大神ゼウスが悼み、いて座として天に召し上げました。

星夜空にいて座を見つけよう!

いて座は黄道十二星座の一つで、さそり座の西隣にあります。弓の名手であったケイロンは、弓を構えたかっこうで空にいるのがわかると思います。一説によると、大神ゼウスの命令によって、隣の猛毒を持つさそり座を見張っているためと言われています。

二等星が一つあり、それ以外は三等星以下の少し暗めな星座になっていますが、弓から胸にかけてある6つの星は南斗六星と呼ばれる、北斗七星に似たひしゃくのような形の星の並びがあるので目印にできるでしょう。ぜひ、見つけてみてください!

星いて座の神話には、悲劇の賢者ケイロンがいた

いて座の神話、いかがだったでしょうか?多くの生徒に慕われていた賢者ケイロンは星になってからもさそり座を見張っていてくれています。夜空の中で、ぜひいて座となった彼を探して、その物語に想いを馳せてみてください。

惑星

2016-05-25 14:43:18 UTC

更新:2016年05月25日