かに座の神話

かに座の神話〜勇者ヘラクレスに踏み潰された哀れな、かに〜

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星【かに座の神話 前編】勇者ヘラクレスに狙われたヒドラ

かに座

かに座の神話は、全能の神ゼウスの妻ヘラの陰謀から始まります。
恋多きゼウスには正妻のほかにも多くの愛人がいました。
そのうちの一人との間生まれた子どもが勇者ヘラクレス。
ヘラクレスも青年になり、妻と子どもと幸せな家庭を築いていました。
それを気に入らなかったヘラは、ヘラクレスを錯乱させ、その妻と子どもを殺させるように仕向けたのです。

炎の中に子を投げ入れて殺してしまったヘラクレス。
正気に戻った後、その罪をつぐなうために神託を仰ぎました。
神のお告げは、ミュケナイの王に仕え十の務めを果たすというものでした。
その務めの中に、8つの首を持つ大蛇ヒドラを退治するというものがあり、勇者ヘラクレスは勇んでヒドラの住む沼へと向かいました。

星【かに座の神話 後編】踏み潰されたかに

かに座の神話〜海〜

8つの首のうち一つに不死の能力を持っていたヒドラは、ヘラクレスに何度剣で断ち切られても再生することができました。
ヘラクレスは一度諦めて、沼を後にします、、、

かに、なかなか出てきませんね。もう少しですので、お付き合いください。

ヘラクレスは甥イオラオスを引き連れて、再び戻ってきます。
二人掛かりでヒドラに襲いかかりました。
不死の力を持つ首以外をすべて切り落とし、たいまつの火で焼いていきます。
残った首は、大きな岩で押さえつけ動かないようにしました。
大蛇ヒドラももうこれまで、というときに姿を現したのがかにのカルキノス。
ヒドラの異父兄弟で、同じ沼に棲む友達です。
カルキノスは、兄弟のヒドラを救おうと果敢にもヘラクレスに挑みます。
そのハサミでヘラクレスの足を切ろうとしますが、、、
大きなヘラクレスはかにに気づくことなくカルキノスを踏みつぶしたのです。
あまりにもあっけない終わり方。
しかし、それを見て哀れに思ったゼウスの妻ヘラは、カルキノスのその勇敢さをたたえ、夜空にあげてかに座としたのです。

星【夜空にかに座を見つけよう!】

かに

かに座は黄道十二星座の四番目の星座で、古くから知られています。しかし、最も明るい星でも4等星と市街地の夜空では星を結ぶのが困難な星座でもあります。郊外や標高の高い星がたくさん見える場所で、ぜひ見つけてみてください。

冬の終わりから春の初めの宵の口、ふたご座としし座の間に目を凝らして見てください。暗めの4つの星が四角形を作り、その中にぼんやりとした星雲を確認することができると思います。これはかに座の甲羅の部分にあたります。そこから南北に伸ばした先に何個かの星があり、結んでかにの脚に相当する部分になるのです。
先ほどのかに座の甲羅の中にあるボーッとした天体は、M44もしくはプレセペ星団と呼ばれる散開星団です。100個くらいの若い星が集まってできています。
肉眼でも見ることのできるプレセペ星団ですが、双眼鏡や望遠鏡で覗いてみると本当に星々の集まりであるということがわかるので、ぜひ天体観測をするときには注目してみてください!

星兄弟想いのカルキノスが夜空にあげられてかに座になった!

かに座の神話いかがだったでしょうか?なんとなくもの悲しいお話になってしまったでしょうか。捨て身の勇気をもつカルキノス、ぜひ夜空でかに座を見つけてこの神話に想いを馳せてみてください!

惑星

2016-05-26 14:40:19 UTC

更新:2016年05月26日