ひつじ座の神話

おひつじ座の神話〜金色に輝く、ひつじにまつわる物語〜

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星【おひつじ座】裏返した「へ」の字

ひつじ座

おひつじ座は黄道十二星座のひとつ、うお座の東で「へ」をひっくり返したような形をして輝いています。一番明るいのは2等星のハマル、それ以外の星は3等星以下なので、光害の多い地域で星座を結ぶのは少し難しいかもしれません。

おひつじ座は地味な星座ですが、古くから有名な星座です。考えられる理由として、おひつじ座が2000年前には春分点がある位置にあったこと、 星座内に黄道が通るので木星や土星などの惑星が付近でよく観察できたことがあります。

ではこのおひつじ座どんな神話を宿らせているのでしょう。神話はテッサリアという国から始まります。

星【おひつじ座の神話 前編】

ひつじ座の海

ギリシャ神話の物話です。

テッサリアという国のアタマスという王には二人のこどもがいました。
双子の兄フリクソスと妹のヘレです。
しかし前后の子であった二人は、継母である今の后イノにとっては邪魔な存在。
イノは民衆をけしかけて、双子を殺すように民衆から王に嘆願させました。
民衆の意見をおろそかにできない王はそれに頷いてしまうのです。
双子が殺されそうになった時、それ気づいた神々の王ゼウスが金の毛を持つ羽の生えたひつじを遣わします。
ひつじは双子を背に乗せて高く飛び立ち、海を渡ります。

不幸なことに妹のヘレはそのあまりの高さに目がくらみ、海に落ちて死んでしまいます。
ヘレが落ちた海峡はヨーロッパとアジアの境にあるヘレスポンド(ヘレの海という意味)であるとされています。
一方の兄フリクソスは無事に海を渡り、黒海の岸にある国コルキスにたどり着きました。

星【おひつじ座の神話 後編】

ひつじ

黒海の岸にある国コルキスの王アイエテスは丁重にフリクソスを迎え入れてくれました。
フリクソスは感謝を示すためにひつじをゼウスに生贄として捧げ、その金色の毛の皮を王アイエテスに捧げました。
アイエテスはその貴重なひつじの皮を軍神アレースを祭る大木にかけ、不眠の火竜に守らせたのです。

ここで一つの神話は終わるのですが、この後、ひつじの毛皮にまつわる神話がもう一つあります。

イオルコスという国にイアソンという若者がいました。
彼は異父兄弟のペリアスに王位を奪われ、それを奪還したいという執念に燃えていました。
ある日、ペリアスはイアソンにこう告げます。
「コルテスにある金のひつじの毛皮を持ってきたならば王位を譲ろう」
火龍に守られた毛皮を持ってくるなど到底無理な要求でしたが、王位の欲しいイアソンは旅立ちました。
イアソンはコルテスの王アイエテスの元に行き、毛皮を譲ってもらえないか尋ねました。
もちろんアイエテスは渡すはずもありません。
しかし、アイエテスの娘メーディアの協力を受け、毛皮を手にすることができたのです。
イアソンとメーディアは恋に落ちていました。
二人はアイエテスが追いかけてくる中、手を取り合ってイオルコスにたどり着きました。
毛皮を手に入れたイアソンは、そのまま王のペリアスの元に出向き毛皮を渡しました。
しかし、王位が惜しいペリアスは約束を守らなかったのです。
もちろん怒ったイアソンはメーディアと図ってペリアスを亡き者としました。
その罪を問われた彼らは国を追われるのです。

この物語の終わりとしては、
逃げた先で別の女性に恋をしたイアソンはメーディアに殺されてしまいます。
という物なのですが、、、

多くの人々を巻き込んだこのひつじは、神の物として天にあげられ今でもおひつじ座として輝いているのです。

星金に輝くひつじに関わる騒動が、おひつじ座に隠された神話だった!

おひつじ座の神話、いかがだったでしょうか?とっても長いお話になってしまいましたが、このような複雑なお話が何百年も何千年も語り継がれてきている星座の神話はとても興味深い物です。夜空を見上げた際には、ぜひおひつじ座を見つけて、その神話に想いを馳せてみてください。

惑星

2016-05-26 14:47:54 UTC

更新:2016年05月26日