さそり座の神話

さそり座の神話〜猛毒をもったさそりが織りなす物語〜

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星【さそり座の神話 一つめ】英雄オリオンを刺し殺す、、、

さそり座

ギリシャには、国で一番の力持ち、英雄オリオンという狩の名人がいました。
オリオンは、海の神ポセイドンを父に持ち、背が高く美男子でもあったために非常に人気がある人物でした。
しかし次第に自分の力に自惚れるようになります。
ある時、仲間と酒を飲んで酔っぱらい上機嫌になったオリオンは
「天下一の猟師は自分である。逃げ足の速いシカもクマもライオンも簡単に射止めることができる。」
と自慢げに話しました。 
その思い上がりに起こったのは、神々です。
彼の傲慢さに特に腹を立てたのが、神の王ゼウスの妻ヘラでした。
ヘラはこの見上げるような高さのオリオンを、できるだけ小さいものに殺させようと画策しました。
そこでヘラは猛毒の針を持つさそりを呼び出し、オリオンを刺し殺すよう命令しました。
ある日、森を歩くオリオンにひっそりと忍び寄ったさそりは、その針をオリオンの足に突き刺しました。
刺された痛みはそれほどのものではありませんでしたが、さすがのオリオンもその毒が体に回ったらたまりません。
その場に倒れこみ、そのまま息絶えてしまいました。

オリオンは後に生前の功績を称えられて天にあげられ、冬の星座となりました。
しかし、さそりもまたオリオンを殺したことに満足したヘラによって天にあげられたのです。
しかし、殺したものと殺されたもの、同じ場所に居合わせるわけにはいきません。
というわけで、さそり座は夏の星座になったのです。
さそり座が東の空からのぼると、オリオン座は逃げるように西の空に沈みます。
そしてさそり座が西の空に沈む頃、東の空から伺うようにオリオン座が現れるのです。

星【さそり座の神話 二つめ】天をかける太陽の馬車馬を制御不能に、、、

あるところにパエトンという少年がいました。
彼の父は偉大な太陽神アポロンであり、パエトンはもちろんそのことを誇りに思っていました。
しかし、彼の友達は彼が太陽神を父に持つことを誰も信じてくれなかったのです。
悔しかったパエトンは、ある日太陽神の宮殿まで出向きました。
太陽神アポロンはパエトンを自分の息子だと認め、その証に何か一つ願い事を叶えてやろうと言ったのです。
その時パエトンは、太陽をのせた馬車の御したいと申し出たのです。
アポロンはその申し出を断ろうとしました。
なぜなら、太陽を引く馬車馬は大変気性が荒く、太陽神であるアポロンがようやく御せるくらいだったからなのです。

しかし、それを聞かずにパエトンは馬の背に乗り込みました。
天をかける馬の背からは全てを見渡すことができ、それはそれは素晴らしいものでした。
パエトンは下界に友達を見つけてを振ると、友達は呆然と見送りました。
しかし、悲劇は突然起きたのです。
さそりがちょんっと馬の足を刺したのです。
馬は暴れだしました。
パエトンに御することはもう無理です。
太陽が道をそれては大惨事になります。
神の王ゼウスはその大惨事を防ぐため、仕方なく雷でパエトンを撃ち殺しました。
パエトンの亡骸はそのままエリダヌス川に落ちていったということです。

星【さそり座を夏の夜空に見つけよう!】天の川のほとりで威嚇し続けるさそり

さそり座の神話はいかがだったでしょうか?神話の見出しだけ読んでも、その恐ろしさが伝わってきます。では、そんなさそり座を星空の中に見つけてみましょう。安心してください。星空のさそりはもう地上の土を踏むことはないので、、、きっと、、、

天の川の横にいることからもわかるように、さそり座は代表的な夏の星座になっています。さそり座の中で一番明るい星は1等星の赤い星アンタレス。天の川を南に下って行った先に見つかると思います。
そのアンタレスを目印に、周りの明るめの星を繋いでいくと釣り針のようなかたちができるのではないでしょうか。それがさそり座です!猛毒を持つ尾が威嚇するように曲がっているのがわかります。ちなみに赤いアンタレスはさそりの心臓と言われています。まがまがしい色に確かに頷ける考え方かもしれません。
ぜひ、夏の夜空にさそり座を見つけてみてください!

星猛毒をもったさそりには要注意!巨人オリオンも恐れ続けるさそり座にまつわる神話

さそり座の神話、いかがでしたでしょうか?本当にその猛毒の威力は恐ろしいことがわかりました。地味目な星座の多い黄道十二星座の中ではダントツに見つけやすい明るい星座なので、天の川を目印にぜひ夜空でさそり座を見つけてみてください!

惑星

2016-05-28 12:31:25 UTC

更新:2016年05月28日